「PDFを添付しようとしたら、アップロードに失敗した」「さっきまで送れていたのに、急にファイルを受け付けなくなった」。ChatGPTでファイルを扱うときのつまずきは、原因がいくつもあるぶん、何を直せばいいのか分かりにくい問題です。
結論から言えば、原因の大半は「容量の上限」「回数の上限」「形式」「保存容量」「通信環境」の5つのどれかに当てはまります。順に確かめれば、多くの場合は自分で解決できます。特に見落とされやすいのが、失敗したアップロードも回数に数えられることがある点と、プランごとに保存容量の上限がある点です。
この記事では、ChatGPTコンサル編集部が、公式ヘルプが示している上限の数字、原因の切り分けの順番、それぞれの対処法、そして大きなファイルを扱うときの工夫までを解説します。
⚠️ 上限の数字は変更されることがあります。本記事は2026年9月26日時点の情報です。最新の内容はファイルアップロードの公式ヘルプでご確認ください。
まず知っておきたい上限の数字
公式ヘルプが示している上限を整理します。アップロードできないとき、最初に照らし合わせる表です。
ファイル1つあたりの上限
| 種類 | 上限 |
|---|---|
| すべてのファイル | 1ファイル512MB |
| 文書やテキスト | 1ファイルあたり200万トークン(表計算は除く) |
| CSVや表計算 | 行の大きさによるが、およそ50MB |
| 画像 | 1枚20MB |
「トークン」は、文章の量を測る単位で、文字数とは一致しません。日本語は英語より1文字あたりのトークン数が多くなる傾向があるため、長い文書は容量が小さくてもこの上限に当たることがあります。正確な数は、OpenAIが公開しているトークナイザーのページで確かめられます。
回数と個数の上限
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| アップロードの回数 | 3時間ごとに80ファイルまで |
| 無料版の回数 | 1日3ファイルまで |
| プロジェクトのファイル数 | 無料版5、GoとPlus25、Pro・Business・Enterprise・Edu40 |
| 1つのGPTのファイル数 | そのGPTの生涯を通じて10ファイルまで |
回数の上限で見落とされやすいのが、失敗したアップロードも回数に数えられることがある点です。何度も試して失敗を重ねると、成功する前に上限に達してしまうことがあります。
保存容量の上限
| 対象 | 上限 |
|---|---|
| 利用者1人あたり | 25GB |
| 組織あたり | 100GB |
この上限は、会話、プロジェクト、GPTのナレッジに置いたファイル全体にかかります。これとは別に、ライブラリにはプランごとの容量(無料版500MB、Go 4GB、PlusとBusiness 20GB、Pro 100GB)があり、上限に達するとエラーが表示されます。ライブラリの使用量は、ライブラリの「ストレージ」で確かめられます。
💬 さとしさん(編集長)
失敗したアップロードも回数に数えられることがあります。何度も試す前に、まず原因を切り分けましょう!
原因を切り分ける5つの順番
上限の表を手元に、次の順に確かめてください。上から順に、当てはまることが多いものです。
1. ファイルの容量と長さ
512MBを超えていないか、画像なら20MBを超えていないかを確かめます。文書の場合は、容量が小さくても文章が非常に長いと、トークンの上限に当たることがあります。数百ページのPDFはこの例です。
2. アップロードの回数
短時間に多くのファイルを送っていないかを思い返します。3時間で80ファイルというのは、資料を一気に読ませる使い方だと意外に届きます。無料版は1日3ファイルなので、すぐに上限に達します。
3. ファイルの形式
公式ヘルプでは、テキスト、表計算、プレゼンテーション、文書の一般的な拡張子に対応するとされています。逆に、圧縮ファイル、実行ファイル、特殊なソフトの専用形式は読めないことがあります。対応していない形式は、PDFやテキストに変換してから送ります。
4. 保存容量
ライブラリの容量が上限に近づいていないかを確かめます。不要なファイルや生成した画像がたまっていると、新しいファイルが入りません。ライブラリで古いものを削除すると解決します。
5. 通信環境とブラウザ
ここまで当てはまらない場合は、通信やブラウザの問題です。会社のネットワーク、VPN、ブラウザの拡張機能が、アップロードの通信を止めていることがあります。別のブラウザやシークレットウィンドウ、スマートフォンのテザリングで試すと切り分けられます。
症状別の対処法
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 特定のファイルだけ失敗する | 容量、長さ、形式 | 分割する、変換する、画像を圧縮する |
| どのファイルも急に失敗する | 回数の上限 | 3時間待つ。無料版は翌日まで待つ |
| 「容量が足りない」と出る | 保存容量の上限 | ライブラリで不要なファイルを削除する |
| 途中で止まる、エラーになる | 通信環境、拡張機能 | 別のブラウザ、シークレットウィンドウ、別の回線で試す |
| 送れたのに中身を読めていない | PDFの画像やスキャン | テキスト付きのPDFにする、または文章を貼り付ける |
最後の行は特に注意が必要です。公式ヘルプによれば、PDFの中の画像を読み取る機能はEnterpriseのみで、ほかのプランではPDFの文字だけが読まれ、画像は捨てられます。スキャンしただけのPDFは、文字として認識されていないため、アップロードできても内容を読めません。文字認識(OCR)をかけたPDFにするか、本文を貼り付けてください。
💬 あやさん(副編集長)
「送れたのに読んでくれない」は、スキャンPDFが原因のことが多いよ。文字として入っているか確かめてみて!
大きなファイルを扱う3つの工夫
上限に当たる資料でも、扱い方を変えれば対応できます。
分割する
数百ページのPDFは、章ごとに分けて送ります。「第1章から第3章を読んで要約し、そのあとで第4章以降を送ります」と伝えておけば、続きの流れで扱えます。
必要な部分だけ渡す
資料全体ではなく、質問に関係するページだけを抜き出して送ります。読ませる量が減るぶん、回答の精度も上がることが多くなります。
プロジェクトに置いておく
繰り返し参照する資料は、プロジェクトのファイルとして置いておくと、会話のたびに送り直す必要がなくなります。プロジェクトのファイル数の上限はプランで違いますが、同じ資料を何度も送る回数の節約になります。
なお、ChatGPT Workで手元のファイルを扱う場合は、デスクトップアプリからパソコンのフォルダを直接使えるため、アップロードの手順そのものが不要になります。
会社で使うときの注意
- 上限は個人と組織の両方にある:組織全体で100GBの上限があるため、大人数のワークスペースでは、一人の使い方が全体に影響します
- ネットワークの設定:会社のネットワークがアップロードの通信を止めている場合は、情報システム部門に相談します。ファイルの送信先のドメインが許可されているかが確認のポイントです
- 機密情報の扱い:アップロードしたファイルはライブラリに残ります。会社のルールで扱ってよい情報かを、送る前に確かめてください
よくある質問(FAQ)
Q. アップロードできる最大の容量はいくつですか?
A. 1ファイル512MBです。画像は1枚20MB、CSVや表計算はおよそ50MBが目安です。文書は容量とは別に、1ファイル200万トークンの上限があります。
Q. さっきまで送れたのに、急に送れなくなりました。
A. 3時間ごとに80ファイルの回数の上限に達した可能性があります。失敗した分も数えられることがあるため、しばらく待ってから試してください。無料版は1日3ファイルまでです。
Q. 無料版でも大きなファイルを送れますか?
A. 容量の上限は同じですが、回数が1日3ファイルまでです。プロジェクトに置けるファイルも5つまでです。
Q. スキャンしたPDFを読んでくれません。
A. 文字として認識されていないPDFは、内容を読めません。文字認識をかけたPDFにするか、本文を貼り付けてください。PDFの中の画像を読み取れるのはEnterpriseのみです。
Q. 削除したファイルは上限から外れますか?
A. ライブラリで削除し、「最近削除した項目」から「完全に削除」すれば、保存容量は空きます。アップロードの回数の上限は、削除しても戻らず、時間の経過で回復します。
まとめ
ファイルをアップロードできないときは、5つの原因を順に確かめるのが近道です。要点を5つにまとめます。
- 上限は、1ファイル512MB、画像20MB、文書200万トークン、3時間で80ファイル、無料版は1日3ファイルです
- 失敗したアップロードも回数に数えられることがあるため、何度も試す前に原因を切り分けます
- 保存容量は利用者あたり25GB、組織あたり100GBで、ライブラリの容量はプランで違います
- スキャンしたPDFは文字を読めず、PDFの画像を読めるのはEnterpriseのみです
- 大きなファイルは分割する、必要な部分だけ渡す、プロジェクトに置く、で対応します
まずは、失敗したファイルの容量と、直近3時間に送った数を確かめてみてください。この2つで、原因の多くは見当がつきます。
💬 さとしさん(編集長)
容量と回数、この2つを先に見るだけで、原因の大半は分かります。やみくもに試すのが一番の遠回りですよ!
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