「毎回同じ前提をChatGPTに打ち込むのが面倒」「自分の業務専用のAIがあれば楽なのに」。そう感じたことがあるなら、カスタムGPT(GPTs)の出番です。
カスタムGPTは、役割・指示・参考資料・使える機能をひとまとめにして保存できる、自分専用のChatGPTです。プログラミングは不要で、日本語の対話だけで作れます。一度作れば、開いた瞬間から専用アシスタントとして働いてくれます。
この記事では、ChatGPTコンサル編集部が、カスタムGPTの作り方を画面の流れに沿って解説し、精度を上げる設定のコツや活用例、注意点までまとめます。
⚠️ 機能・仕様は更新されます。本記事は2026年6月時点の情報です。最新の仕様はOpenAI公式ヘルプでご確認ください。
カスタムGPT(GPTs)とは
カスタムGPTは、ChatGPTを特定の目的に合わせて作り変えた「専用AI」です。「GPTs」はOpenAIの機能名、「カスタムGPT」は分かりやすく言い換えた呼び方で、どちらも同じものを指します。
通常のChatGPTは、会話のたびに前提を入力する必要があります。カスタムGPTなら、その前提をあらかじめ持たせておけるため、素材や依頼だけ投げれば、毎回ほぼ同じ型で返してくれます。
単なる「プロンプトの保存」ではなく、指示・資料・機能・会話の入口をまとめた「小さな業務アプリ」に近い存在だと考えると、イメージしやすいでしょう。
💬 あやさん(副編集長) 毎日同じ前置きを打ち込んでいるなら、それをGPT化するだけで作業がぐっと楽になるよ!
作成に必要なプラン|Plus以上・Goは不可
まず押さえておきたいのが、カスタムGPTの作成には有料プラン(Plus以上)が必要という点です。
| プラン | カスタムGPTの作成 | 利用(他人のGPT) |
|---|---|---|
| 無料 | ✕ 不可 | ○ 可能 |
| Go | ✕ 不可 | ○ 可能 |
| Plus | ○ 可能 | ○ 可能 |
| Pro | ○ 可能 | ○ 可能 |
| Business/Enterprise | ○ 可能(共有・管理も) | ○ 可能 |
注意点として、低価格のGoプランでは作成できません。GPTストアに公開されたGPTを「使う」だけなら無料版でも可能ですが、自分で「作る」ならPlus以上が必要です。
社外秘の情報を扱うなら、データが学習に使われない設定が標準で、チーム共有もできるBusinessプランが安心です。
また、作成・編集はWeb版(chatgpt.com)でのみ可能です。スマホアプリは作成済みGPTの利用が中心で、新規作成のUIはありません。スマホしかない場合は、ブラウザでWeb版にアクセスすれば操作できます。
💬 さとしさん(編集長) 「Goでも作れる」と誤解しがちだが、作成はPlus以上・Web版が必須。ここは最初に押さえておこう!
カスタムGPTの作り方|基本の手順
カスタムGPTは、AIと対話しながら作る「Create(作成)」モードと、項目を直接設定する「Configure(構成)」モードの2つで作ります。初心者は、まずCreateで雛形を作り、Configureで細部を整える流れがおすすめです。
Step1. GPT Builderを開く
ChatGPTのサイドバーから「GPTを探す」→「作成する」を選ぶと、GPT Builderが起動します。
Step2. Createモードで雛形を作る
「作成する」タブで、作りたいGPTをAIに伝えます。
営業メールを丁寧な日本語に添削し、
開封率と返信率を高める改善案を出すアシスタントを作りたい
このように伝えると、名前・説明・指示文の雛形を自動で組み立ててくれます。5分ほどで動くGPTができあがります。
Step3. Configureモードで細部を設定する
「構成」タブに切り替え、次の項目を詰めていきます。ここの設定の質が、GPTの精度を大きく左右します。
- Name/Description:GPTの名前と説明。「議事録要約GPT」のように用途が一目で分かる名前にする
- Instructions(指示文):GPTの振る舞いを決める中核。最も重要(詳しくは後述)
- Conversation Starters(会話の入口):初回画面に表示される質問例を3〜4個。ユーザーが何を聞けばいいか迷わないようにする
- Knowledge(知識ファイル):参照させたい資料をアップロード(詳しくは後述)
- Capabilities(機能):Web検索・画像生成・データ分析のオン/オフを切り替える
- Actions(外部連携):外部APIと連携する上級者向け機能
Step4. テストして調整する
右側のプレビュー画面で実際に試し、期待どおりの出力になるか確認します。ズレがあれば、Instructionsを修正して調整します。
Step5. 公開範囲を決めて保存する
「自分だけ」「リンクを知っている人」「全体に公開」から共有範囲を選び、保存すれば完成です。
最初から完璧を目指す必要はありません。まず5分で作り、使いながら直すのが、GPTs作りのコツです。
💬 りくさん(編集部) 自分も最初から作り込もうとして手が止まりましたが、まず雛形を作って触りながら直すほうが断然早かったです。
精度を決める「Instructions(指示文)」の書き方
カスタムGPTの出来は、Instructionsで9割決まります。ここが雑だと、普通のChatGPTと変わらない出力しか返ってきません。逆に、丁寧に書けば大きく化けます。
次の5要素を、箇条書きで具体的に書きましょう。
- 役割:どんな立場・専門性で振る舞うか
- 回答ルール:文体・トーン・回答の手順
- 参照知識:Knowledgeの資料をどう使うか
- 禁止事項:やってはいけないこと
- 出力形式:どんな形で出すか
記入例
# 役割
あなたは営業メールの添削を専門とするアシスタントです。
# 回答ルール
・ユーザーが貼ったメールを添削し、改善案を提示する
・「良い点」「改善点」「修正版」の順で出力する
# 出力形式
・修正版は、そのままコピーして使える完成形で出す
# 禁止事項
・断定的な値引きや納期の約束を含む文面は作らない
指示文は長くて構いません。むしろ具体的なほど出力が安定します。ただし、「短く」と「詳しく」のように矛盾する指示を混ぜないよう注意してください。
💬 あやさん(副編集長) Instructionsは「役割・ルール・知識・禁止事項・出力形式」の5点セット。ここを丁寧に書くほどGPTは賢くなるよ!
「Knowledge(知識ファイル)」で差をつける
カスタムGPTの本当の強みは、自分の資料を読ませられることです。ここで他のGPTと差がつきます。
- 対応形式:PDF、TXT、CSV、DOCX、XLSX、JSON、画像など
- ファイル数:1つのGPTにつき最大20ファイル程度(上限は変わることがあるため公式で要確認)
社内マニュアルや独自の調査データ、過去の資料などをアップロードすれば、Web上には存在しない情報に基づいた回答が可能になります。「自社の文章ルールを学習させた校閲GPT」「製品情報を覚えさせた問い合わせ対応GPT」などが作れます。
💬 さとしさん(編集長) 一般論しか返さないGPTと、自社資料を読み込んだGPTでは実力が段違い。ナレッジ活用が差別化のカギだ!
カスタムGPTの活用例
定型化された作業ほど、GPT化の効果が大きくなります。代表的な例がこちらです。
- 営業サポートGPT:メール添削、提案書のドラフト作成
- 経理アシスタントGPT:定型的な処理の下書き、用語の解説
- カスタマーサポートGPT:問い合わせへの返信ドラフト作成
- マーケティングGPT:コピー案の生成、企画のブレスト
- 社内教育GPT:マニュアルを読み込ませたFAQ対応
コツは、毎日同じプロンプトを貼り直している作業から着手することです。議事録要約、メール返信、求人文の下書きなど、定型業務をGPT化すると、最短で効果を実感できます。
💬 りくさん(編集部) 自分は「議事録を決まった体裁で要約するGPT」を作ったら、毎回の整形作業がゼロになって感動しました。
作成・運用時の注意点
- 機密情報を入れない:InstructionsやKnowledgeの内容は、公開設定によっては第三者に読み取られるリスクがあります。社外秘や個人情報は入れないのが原則です
- 公開時は権利を確認する:全体公開する場合、著作権や本名・商標の扱いに注意します
- リアルタイム情報は苦手:Knowledgeは事前に読ませた資料が中心。最新情報が必要ならWeb検索機能をオンにします
- 複雑な自律処理には不向き:カスタムGPTは「1タスク完結型」に強く、複数ステップの業務フロー全体を自律実行する用途には向きません
- 誤情報に注意:出力にハルシネーション(誤情報)が含まれることがあるため、重要な内容は人が確認します
💬 あやさん(副編集長) 便利なぶん、機密情報だけは絶対に入れないこと。安全な運用ルールを最初に決めておこう!
よくある質問(FAQ)
Q. カスタムGPTは無料で作れますか? A. 作成には有料プラン(Plus以上)が必要です。Goプランでは作成できません。公開されたGPTを使うだけなら無料版でも可能です。
Q. スマホから作れますか? A. 作成・編集はWeb版(chatgpt.com)でのみ可能です。スマホの場合はブラウザでWeb版にアクセスすれば操作できます。
Q. 作るのにどれくらい時間がかかりますか? A. 簡単なものなら5分程度です。社内資料を読ませたり出力を作り込む本格的なものは30分以上かかります。まず5分で作り、使いながら直すのがおすすめです。
Q. 精度を上げるコツは? A. Instructions(指示文)に、役割・回答ルール・参照知識・禁止事項・出力形式の5要素を具体的に書くことです。ここの質が精度を左右します。
Q. 社内資料を読ませても大丈夫ですか? A. 公開設定によっては第三者に内容が読み取られるリスクがあります。機密情報は入れず、社内共有ならBusinessプランでの運用が安心です。
まとめ
カスタムGPTは、毎日のプロンプトを「資産」に変える、最も手軽な効率化の手段です。要点を整理します。
- 作成にはPlus以上が必要(Goは不可)。作成はWeb版のみ
- 作り方:GPT Builderを開き、Create(雛形)→Configure(細部)→テスト→公開範囲を決めて保存
- 精度の要はInstructions:役割・ルール・知識・禁止事項・出力形式の5要素を具体的に
- Knowledgeに自社資料を読ませると、他にない専用AIになる
- 注意:機密情報を入れない、リアルタイム情報や複雑な自律処理には不向き
まずは、普段繰り返している作業を1つだけ切り出して、GPT化してみてください。最初の1個は5分で作れます。それが、あなた専用の業務アシスタントの第一歩になります。
💬 さとしさん(編集長) 完璧を目指さず、まず1個作ってみる。使いながら育てていけば、手放せない相棒になるぞ!
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