「確定申告で何を用意すればいいか分からない」「投資を始めたいが、用語からして分からない」「老後の資金、結局いくら必要なのか」。お金の悩みは、誰に聞けばいいかが分からないまま放置されがちです。
先に線を引いておきます。ChatGPTは税理士でもファイナンシャルプランナーでも投資助言者でもありません。税務の判断、投資の推奨、保険や住宅ローンの決定を任せてはいけません。一方で、お金の相談で本当に時間がかかっているのは「決める」前の工程です。制度の仕組みを理解する、自分の状況を整理する、シミュレーションの枠組みを作る、専門家に何を聞くべきかをまとめる。ここはChatGPTが大きく効きます。
この記事では、ChatGPTコンサル編集部が、税務・投資・ライフプランの3領域で、「専門家に相談する前の整理と学習」に使えるプロンプトを12本、そのまま使える形でまとめました。あわせて、してはいけない使い方と、個人情報の扱いを解説します。
⚠️ 本記事は2026年9月18日時点の一般的な情報であり、税務・投資・保険・法律の助言ではありません。ChatGPTの回答には誤りや古い制度の記述が含まれることがあります。税務は税理士や税務署、投資は金融機関や登録された助言者、ライフプランはファイナンシャルプランナーなど、資格を持つ専門家にご確認ください。
結論|ChatGPTに任せてよいこと、いけないこと
| 任せてよいこと | 任せてはいけないこと |
|---|---|
| 制度や用語の仕組みの理解 | 自分の税額や申告内容の確定 |
| 自分の状況の整理と言語化 | 特定の銘柄や商品の推奨 |
| シミュレーションの枠組みの設計 | 数値の正確な計算結果を信じること |
| 専門家への質問リストの作成 | 保険、ローン、投資の最終決定 |
| 選択肢の比較軸の整理 | 最新の制度改正の確認(一次情報で確認) |
「理解する・整理する・準備する」はChatGPT、「確認する・決める」は専門家と自分。この分担を守れば、お金の相談は安全で有用なものになります。
💬 さとしさん(編集長)
お金の話でAIに任せていいのは「専門家に会う前の準備」まで。準備が整えば、専門家との30分が何倍も濃くなるぞ!
領域①|税務
プロンプト1|制度の仕組みを理解する
〔制度名:青色申告/インボイス制度/医療費控除など〕の仕組みを、
初めての人向けに説明してください。
・誰が対象で、何のための制度か
・利用すると何が変わるか
・よくある誤解
・最新の条件や金額は変わるため、どこで確認すべきか(公式の情報源)
金額や期限は「目安」ではなく「確認先」を示してください。
金額や期限そのものを答えさせない指示にしておくと、古い情報をそのまま信じる事故を防げます。
プロンプト2|必要書類と手順を整理する
私の状況で、確定申告に向けて用意すべき書類と手順を整理してください。
・状況:〔会社員で副業あり/フリーランス/不動産収入ありなど〕
・収入の種類:〔種類のみ。金額は書かない〕
・チェックリスト形式で、「いつまでに」「何を」「どこで入手するか」
・判断が必要な項目には「税理士に確認」と印をつけてください
プロンプト3|経費の考え方を整理する
フリーランスの〔職種〕です。経費として計上できるかどうかの「考え方」を教えてください。
・経費になる・ならないの一般的な基準
・私の職種で判断に迷いやすい支出の例と、判断のポイント
・記録として残しておくべきもの
個別の支出が経費になるかの断定はせず、判断の考え方と確認先を示してください。
プロンプト4|税理士への質問リストを作る
初めて税理士に相談します。相談を有意義にするための質問リストを作ってください。
・私の状況:〔簡潔に〕
・聞くべきこと、事前に整理しておくべき情報
・税理士を選ぶときの確認点
・相談時に持参すべき資料
「専門家に会う前の準備」として、最も価値のある使い方です。
領域②|投資
プロンプト5|用語と仕組みを学ぶ
〔テーマ:投資信託の仕組み/NISA制度の考え方/リスクとリターンの関係など〕を、
投資未経験者向けに説明してください。
・仕組みと、メリット・デメリットの両方
・初心者が誤解しやすい点
・制度の最新の条件は変わるため、公式の確認先を示す
特定の商品や銘柄は挙げないでください。
プロンプト6|自分の投資方針を言語化する
私の投資方針を言語化するのを手伝ってください。
質問を5つ出し、私の答えをもとに方針をまとめてください。
考慮すべき観点:目的、期間、許容できる下落幅、生活費との分離、知識のレベル
方針をまとめる際、特定の商品の推奨はしないでください。
「何に投資するか」ではなく「自分はどんな投資家か」を整理する使い方です。ここが曖昧なまま商品を選ぶのが、失敗の典型です。
プロンプト7|投資の分析フレームを学ぶ
株式や不動産の投資判断で使われる、一般的な分析の枠組みを説明してください。
・どんな指標や観点があるか
・それぞれが何を測るもので、どんな限界があるか
・初心者が数字だけで判断して失敗しやすい点
個別の銘柄や物件の評価はせず、枠組みの説明にとどめてください。
プロンプト8|情報の読み解きを手伝わせる
以下の〔企業の公開資料/投資に関する記事〕の内容を整理してください。
・事実として書かれていること
・意見や予測として書かれていること
・書かれていない、確認すべきこと
・この情報だけで判断してはいけない理由
投資すべきかどうかの判断は求めません。
資料:〔貼る〕
「事実と意見を分ける」だけでも、情報に振り回されにくくなります。
💬 あやさん(副編集長)
投資でAIに聞いていいのは「仕組み」と「自分の方針」まで。「何を買うべきか」は、AIに聞く問いじゃないよ!
領域③|ライフプラン
プロンプト9|ライフイベントと支出項目を洗い出す
今後30年のライフプランを考えるために、想定すべきライフイベントと
それに伴う支出項目を洗い出してください。
・私の状況:〔年齢層、家族構成、住まいの形態など。金額は書かない〕
・イベントごとに、支出の項目と、見落としやすい費用
・準備を始めるべき時期の目安
金額の水準は示さず、項目の洗い出しにとどめてください。
プロンプト10|キャッシュフロー表の設計
家計のキャッシュフロー表(年ごとの収支と貯蓄残高の推移表)を
Excelで作るための設計をしてください。
・行と列の構成
・収入、支出、貯蓄の項目の分け方
・年ごとの変動(昇給、教育費、住宅費)をどう反映するか
・数式の考え方
数値は私が入れます。設計だけお願いします。
構造の設計を任せ、自分の数値は自分で入れる分担です。表計算ファイルを渡して集計させることもできますが、資産や収入の実額を入力する場合は、次の「個人情報の扱い」を確認してください。
プロンプト11|シナリオを比較する枠組みを作る
以下の2つの選択肢を比較するための枠組みを作ってください。
・選択肢:〔賃貸か購入か/転職か現職か/繰上返済か投資かなど〕
・比較すべき観点(お金以外も含む)
・それぞれの前提として確認すべき数字
・判断を誤りやすいポイント
どちらが良いかの結論は出さず、比較の枠組みにとどめてください。
プロンプト12|ファイナンシャルプランナーへの相談準備
ファイナンシャルプランナーに相談する前の準備を手伝ってください。
・私の相談したいこと:〔簡潔に〕
・事前に整理しておくべき情報の一覧
・相談で聞くべき質問
・相談相手を選ぶときの確認点(資格、報酬の仕組み、利害関係)
「報酬の仕組みと利害関係」を確認点に入れると、商品販売が目的の相談を見分けやすくなります。
共通する指示のコツ
12本に共通する、安全に使うための指示です。
- 「金額や期限は確認先を示して」:制度の数値をAIに答えさせず、一次情報の場所を出させる
- 「特定の商品・銘柄は挙げないで」:推奨を引き出さない
- 「結論は出さず、枠組みにとどめて」:判断を人に残す
- 「判断が必要な項目には専門家に確認と印を」:相談すべき点が可視化される
- 「事実と意見を分けて」:情報の読み解きで、振り回されにくくなる
これらを毎回書くのが面倒なら、カスタム指示に「お金に関する質問では、金額の断定と商品の推奨をせず、確認先を示すこと」と設定しておく方法があります。
してはいけない使い方
- 税額や還付額をChatGPTに計算させて、その数字で申告する
- 「おすすめの銘柄は」「今買うべきか」と聞いて、その答えで売買する
- 保険やローンの契約を、ChatGPTの比較だけで決める
- 制度の条件や金額を、ChatGPTの回答で確認したことにする
- 「AIがこう言った」を、家族や専門家への説明に使う
いずれも、誤りがそのまま金銭的な損失や法的な問題になります。ChatGPTは「準備」の道具であって「判断」の道具ではありません。
💬 さとしさん(編集長)
「AIが計算した税額で申告」は絶対にやってはいけない。数字の責任はAIが取ってくれない。この一線だけは守ろう!
個人情報の扱い
お金の相談は、最も機密性の高い情報を扱います。次の原則を守ってください。
- 資産額、収入額、口座情報、マイナンバーなどの実数値や識別情報は入力しない。状況は「会社員、副業あり」「40代、子ども2人」程度の粒度で十分
- 数値を使う場合は、概算や仮の数字に置き換える。「年収を仮に500として」のように
- 表計算ファイルを渡す場合は、金融機関名や口座番号を削除する
- 記録に残したくない相談は、履歴やメモリに残らない一時チャットを使う
- 個人プランでは、データの学習利用の設定を確認する
よくある質問(FAQ)
Q. ChatGPTに確定申告を手伝ってもらえますか?
A. 制度の理解、書類と手順の整理、税理士への質問リストの作成には使えます。税額の計算や申告内容の判断は、税理士や税務署に確認してください。
Q. おすすめの投資先を聞いてもよいですか?
A. 聞かないことをおすすめします。仕組みの理解と、自分の投資方針の言語化に使い、商品や銘柄の判断は資格を持つ専門家に相談してください。
Q. ライフプランの数字は信用できますか?
A. ChatGPTの計算結果をそのまま信じないでください。キャッシュフロー表の設計や比較の枠組みづくりに使い、数値は自分で入れ、検算してください。
Q. 制度の最新情報は教えてもらえますか?
A. 古い情報が混じることがあります。制度の金額や期限は、公式の情報源で確認してください。ChatGPTには「確認先を示して」と頼むのが安全です。
Q. 資産の金額を入力しても大丈夫ですか?
A. 実額の入力は避けてください。概算や仮の数字に置き換え、識別情報は削除し、必要なら一時チャットを使ってください。
まとめ
ChatGPTを税務・投資・ライフプランに使う方法について、要点を整理します。
- ChatGPTは税理士やFP、投資助言者の代わりではない。「理解する・整理する・準備する」に使う
- 税務は、制度の仕組み、書類と手順、経費の考え方、税理士への質問リスト
- 投資は、用語と仕組み、自分の方針の言語化、分析の枠組み、情報の読み解き
- ライフプランは、イベントと支出の洗い出し、キャッシュフロー表の設計、比較の枠組み、FPへの相談準備
- 指示のコツは、金額は確認先を示させる、商品は挙げさせない、結論は出させない
- 税額の計算や銘柄の推奨をAIに頼らず、資産の実額は入力しない
まずは、専門家に相談する前の「質問リスト」を1つ作らせてみてください。何を聞けばいいかが整理されるだけで、相談の質が変わります。お金の判断で最も効くのは、AIの答えではなく、準備の良い質問です。
💬 あやさん(副編集長)
お金のことは「決めてもらう」より「聞き方を整える」。準備を手伝う相手として、AIはとても頼りになるよ!
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