「あの会話、どこに行ったか分からない」「毎回同じ資料をアップロードし直している」。ChatGPTを業務で使い込むほど、こうした煩わしさが増えていきます。
これを解決するのがプロジェクト機能です。案件やテーマごとにフォルダを作り、その中に会話、ファイル、専用の指示をまとめて保管できます。一度設定すれば、以降は前提の説明も資料の再アップロードも不要になります。
この記事では、ChatGPTコンサル編集部が、プロジェクト機能の使い方、業務での活かし方、そして知っておくべき制限を解説します。
⚠️ 機能・仕様は更新されます。本記事は2026年8月時点の情報です。ファイル数などの上限は変更されるため、OpenAI公式でご確認ください。
プロジェクト機能とは
プロジェクトは、特定の作業やテーマのための専用スペースです。次の3つを1か所にまとめられます。
- その案件に関する会話(チャット)
- 参照させたいファイル
- そのプロジェクト内でだけ適用されるカスタム指示
通常のチャットは、会話が時系列で流れていくため、案件が増えるほど探しにくくなります。プロジェクトを使えば、案件ごとに文脈が分離されるため、複数の仕事を並行して進めても情報が混ざりません。
一言でいえば、ChatGPTにフォルダの概念が加わったものだと考えると分かりやすいでしょう。
💬 さとしさん(編集長) 案件ごとに文脈を分けられるのが本質だ。複数の仕事を並行する人ほど効果が大きいぞ!
利用できるプラン
プロジェクト機能自体は無料プランでも使えます。ただし、添付できるファイル数や容量、選べるモデルの範囲は有料プランのほうが広くなります。
また、複数メンバーでプロジェクトを共有し、共同編集する機能は、Business・Enterprise・Eduといった組織向けプランで利用できます。フォルダごとに権限を設定できるため、チームでの運用にも対応します。
対応環境は、Webブラウザ、iOS、Android、デスクトップアプリ(macOS・Windows)です。なお、API経由でプロジェクトの設定を操作する機能は提供されていません。
基本的な使い方
プロジェクトを作る
- 左サイドバーからプロジェクトの新規作成を選ぶ
- 名前を付ける(案件名やテーマ名)
- 必要に応じてフォルダの色を設定する
色分けしておくと、サイドバーで目的のプロジェクトを見つけやすくなります。
ファイルを登録する
そのプロジェクトで繰り返し参照する資料をアップロードします。
- 自社のサービス資料
- 過去の議事録や報告書
- 文書のフォーマットやテンプレート
- 用語集や表記ルール
一度入れておけば、プロジェクト内のどの会話からも参照されます。毎回アップロードし直す手間がなくなります。
カスタム指示を設定する
そのプロジェクト内でだけ適用したいルールを設定します。
このプロジェクトでは、以下のルールに従ってください。
・対象読者:製造業の総務担当者
・文体:ですます調、専門用語には補足をつける
・出力形式:結論を先に、その後に理由を3点
・当社の正式名称は「◯◯株式会社」と表記する
全体のカスタム指示とは別に、案件ごとの前提を設定できるのが利点です。案件Aでは硬い文体、案件Bでは柔らかい文体、といった使い分けができます。
会話を始める
あとは通常どおり会話するだけです。プロジェクト内で行った会話は、自動的にそのフォルダに紐づきます。サイドバーからプロジェクト名をクリックすれば、過去のやり取りにすぐ戻れます。
💬 あやさん(副編集長) 「資料を入れる」「ルールを書く」の2ステップだけ。最初に10分かければ、その後がずっと楽になるよ!
業務での活用例
案件・クライアントごとの管理
顧客ごとにプロジェクトを作り、提案資料や過去のやり取りを保管しておく使い方です。「あの案件の前提は何だったか」を探す時間がなくなります。
継続的なコンテンツ制作
ブログやメルマガなど、繰り返し発生する制作業務に向いています。トンマナのルールと過去記事を入れておけば、毎回同じ品質で書き出せます。
定例業務の型を作る
週次報告や月次分析など、決まった形式の作業をプロジェクト化します。フォーマットを登録しておけば、素材を渡すだけで整った形で返ってきます。
社内マニュアルの参照
規程やマニュアルを登録しておき、社内からの問い合わせに答える用途にも使えます。
学習・調査の記録
特定のテーマを継続的に調べる場合、プロジェクトにまとめておくと、調査の積み重ねが文脈として残ります。
Canvas との連携
プロジェクトは、文書やコードを編集できるCanvas機能とも連携します。Canvasで作成した長文レポートやコードをプロジェクトに紐づけておけば、後から「あの文書の続きを書いて」といった指示がスムーズに通ります。
長期にわたる制作物を扱う場合、この組み合わせが効きます。
使ううえでの注意点
あくまでChatGPT内の整理機能
プロジェクトは、チャットとファイルの整理を助ける機能です。プロジェクト管理ツールのようにタスクの進捗を追ったり、期限を管理したりする機能ではありません。既存のタスク管理ツールを置き換えるものではないと理解しておきましょう。
ファイルの上限がある
添付できるファイル数や容量には上限があります。プランによって異なり、変更されることもあるため、大量の資料を扱う場合は事前に確認してください。
機密情報の扱い
プロジェクトにアップロードした資料は、そのプロジェクト内で参照され続けます。便利な反面、機密情報を入れる場合は、データの学習利用に関する設定や、法人プランでの運用を検討してください。共有プロジェクトでは、誰がアクセスできるかも確認が必要です。
整理しすぎない
案件ごとに作りすぎると、今度はプロジェクトの管理が煩雑になります。継続的に使うものだけをプロジェクト化し、単発の相談は通常のチャットで済ませるのが実用的です。
💬 さとしさん(編集長) 万能のプロジェクト管理ツールではない。「繰り返し使う文脈の置き場」と割り切るのが正しい使い方だ!
よくある質問(FAQ)
Q. プロジェクト機能は無料プランでも使えますか? A. 使えます。ただし、添付できるファイル数や容量、選べるモデルの範囲は有料プランのほうが広くなります。
Q. カスタム指示との違いは何ですか? A. 全体のカスタム指示は、すべての会話に適用されます。プロジェクトのカスタム指示は、そのプロジェクト内でのみ適用されるため、案件ごとに使い分けられます。
Q. チームで共有できますか? A. Business・Enterprise・Eduといった組織向けプランで共有・共同編集ができます。権限の設定も可能です。
Q. スマホからも使えますか? A. 使えます。Web、iOS、Android、デスクトップアプリのいずれにも対応しています。
Q. タスク管理ツールの代わりになりますか? A. なりません。会話とファイルを整理する機能であり、進捗や期限の管理機能はありません。
まとめ
ChatGPTのプロジェクト機能について、要点を整理します。
- 会話・ファイル・カスタム指示を案件ごとにまとめられる機能
- 案件ごとに文脈が分離されるため、複数の仕事を並行しても情報が混ざらない
- 無料プランでも利用可。組織向けプランではチームでの共有・共同編集にも対応
- 使い方は、資料を登録し、そのプロジェクト用のルールを書くだけ
- Canvas と連携すれば、長期の制作物も扱いやすくなる
- タスク管理ツールの代わりにはならない。繰り返し使う文脈の置き場と考える
まずは、今いちばん時間をかけている案件を1つ選び、プロジェクトを作ってみてください。関連資料とルールを入れておくだけで、次回からの立ち上がりが目に見えて速くなります。
💬 あやさん(副編集長) 最初の設定に10分。その投資が、毎回の説明の手間を消してくれるよ!
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