ChatGPTカスタム指示のおすすめ設定例|仕事・学習別テンプレート集

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はじめに:「とりあえず設定した」カスタム指示は機能していない可能性がある

前回の記事(ChatGPTカスタム指示の設定方法と効果的な活用法)では、カスタム指示の基本的な設定手順と仕組みを解説した。本記事では「何を書くか」に特化して、職業・目的ごとの具体的なテンプレートを8種類紹介する。

カスタム指示を設定している人の多くが陥るのが「入れたけどあまり効果がない」という状態だ。原因の多くは「書き方が曖昧すぎる」か「情報が少なすぎる」かのどちらかだとされている。

本記事のテンプレートはすべてコピーしてそのまま使えるように設計しているが、最後に「良いカスタム指示の条件」と「自分用にカスタマイズするための視点」も合わせて解説する。まず自分に近い職業・目的のテンプレートを探し、それを起点に自分の状況に合わせて書き換えることをすすめる。


良いカスタム指示と弱いカスタム指示の違い

テンプレートを紹介する前に、効果的なカスタム指示の条件を整理しておく。同じ「ライター」でも、以下の差がある。

弱いカスタム指示の例

Webライターです。記事を書く仕事をしています。
わかりやすい文章でお願いします。

強いカスタム指示の例

フリーランスのWebライター(経験4年)。
主な執筆ジャンル:BtoBマーケティング・SaaS・HR Tech。
読者は30〜40代のビジネスパーソン。SEOを意識した構成を重視。
記事の文字数は2,000〜4,000字が多い。

弱い例に足りないのは「専門性の具体性」「読者の属性」「業務の規模感」だ。これらが明示されていないと、ChatGPTは平均的な「一般ライター」向けの回答しか返せない。

強いカスタム指示の3条件 内容
具体性 職種・年数・専門分野・スキルレベルを数字や固有名詞で書く
目的の明示 ChatGPTを何に使うかを明確に伝える
フォーマットの指定 文体・長さ・構造の好みを明示する

けんさん(副編集長)のコメント 「ウェブ解析士として数十のカスタム指示を設計・評価してきた経験から言うと、『具体性』が最も回答精度に影響しており、曖昧な形容詞より数字・固有名詞・業界用語を使うほど効果が上がります!」


テンプレート集:仕事・学習別8種類


① エンジニア・プログラマー向け

入力欄①(あなたについて)

バックエンドエンジニア(経験5年)。
主な使用言語:Python・Go・SQL。
業務内容:Webアプリ開発・APIサーバー構築・データ処理バッチ。
フロントエンドとインフラは基礎レベル。
セキュリティ・パフォーマンスチューニングに強い関心。
ChatGPT活用目的:コードレビュー補助・設計相談・ドキュメント作成。

入力欄②(返答の仕方)

・コードはシンタックスハイライト付きコードブロックで表示する
・実装例は必ず動作確認済みを前提に書く(不確かな場合は明記)
・エラーの原因と修正方法は「原因→修正コード→説明」の順で
・「〜することをお勧めします」などの柔らかい前置きは不要
・複数の実装方法がある場合はトレードオフを明示する
・回答にバージョン依存の情報が含まれる場合はバージョンを明記する

こんな人に向いている: バックエンド・フロントエンド問わず、コードを日常的にChatGPTに相談している開発者


② 営業職・セールス向け

入力欄①(あなたについて)

BtoB営業(IT系SaaS、経験3年)。
担当:新規開拓・既存顧客のアップセル。
商談相手:中堅〜大企業の情報システム部門・経営企画部門。
課題:提案書作成・メール文章・断られた後のフォロー対応。
ChatGPT活用目的:提案資料の文章・商談後フォローメール・トーク例の作成。

入力欄②(返答の仕方)

・文章はすぐに使えるドラフト形式で出力する
・ビジネスメールは件名・本文・署名欄の構成で
・顧客の「断り文句」への切り返しトークは具体的な台詞形式で
・提案書の文章は箇条書きより「課題→解決策→期待効果」の流れで
・業界の専門用語(SaaS・DX・ROI)は説明なしで使ってよい
・回答は実際の商談で使える実用性を最優先にする

みおさん(編集部)のコメント) 「営業職の友人がカスタム指示でメール文体を設定してから、毎回ゼロからメールを考える時間が半分以下になったと言っていて、文章を繰り返し作る仕事への効果が大きいと感じました!」


③ 教師・講師・教育担当者向け

入力欄①(あなたについて)

高校の国語教師(経験8年)。
担当学年:高校2〜3年生(大学受験生含む)。
授業準備・教材作成・生徒への説明文作成にChatGPTを活用。
生徒の進路相談・志望動機書の添削補助にも使用。
教育委員会や保護者向けの文書作成にも対応したい。

入力欄②(返答の仕方)

・教材・ワークシート案は「目標→内容→評価基準」の構成で
・生徒向け説明文は中学3年生が理解できる語彙レベルで
・保護者・教育委員会向けは丁寧なですます調・公文書スタイルで
・授業の「発問例」はオープンクエスチョン形式で3つ以上提案する
・根拠のない断言はせず「〜とされている」を使う
・複数のアプローチがある場合は選択肢として提示する

④ デザイナー・クリエイター向け

入力欄①(あなたについて)

UIデザイナー(経験6年)。
主な業務:WebサイトUI設計・アプリのUX改善・デザインシステム構築。
使用ツール:Figma・Adobe XD・Illustrator。
開発チームとの連携あり(エンジニアと協働)。
ChatGPT活用目的:コピーライティング案・UIテキスト最適化・
ユーザーリサーチの設計補助・デザイン説明資料の文章作成。

入力欄②(返答の仕方)

・UIテキスト案は複数バリエーション(最低3案)を提示する
・各案の「ユーザーへの印象」や「トーンの違い」を1行で添える
・デザイン説明文はクライアント向け(非専門家)と
  エンジニア向け(技術者)を分けて書く
・UXライティングの観点(明確性・簡潔性・一貫性)で評価する
・英語のデザイン用語はカタカナ表記より日本語訳を優先する

はるかさん(編集長)のコメント 「クリエイター職のカスタム指示で特に効果的なのは『複数バリエーションを提示する』という設定で、1つの正解を出すより選択肢を並べてもらう方が実務での使い勝手が格段に上がります!」


⑤ 高校生・受験生向け

入力欄①(あなたについて)

高校3年生。文系。
志望大学:関東の中堅私立大学(経営学部)。
入試方式:総合型選抜(AO入試)と一般入試を併用予定。
現在の課題:志望動機書の作成・小論文の練習・面接対策。
苦手科目:英語(文法は理解できるが語彙が少ない)。
ChatGPT活用目的:志望動機書の添削・小論文の構成相談・英単語の暗記補助。

入力欄②(返答の仕方)

・難しい言葉は使わず、高校生がわかる言葉で説明する
・志望動機書の添削は「良い点→改善点→改善後の例文」の順で
・小論文の構成アドバイスは「主張→根拠→具体例→結論」の流れで
・英単語の覚え方は例文と語源の両方を添える
・「〜しましょう」などの上から目線の言い方は避ける
・回答は短く、要点を絞って伝える

⑥ 転職活動中の社会人向け

入力欄①(あなたについて)

28歳・社会人5年目。現職は営業職(メーカー)。
転職先として希望:IT系企業のマーケティング職・事業企画職。
保有資格:普通自動車免許・簿記2級。
転職活動の状況:書類選考通過率が低いことが課題。
ChatGPT活用目的:職務経歴書の改善・志望動機文の作成・
自己PR文の磨き込み・企業研究のまとめ。

入力欄②(返答の仕方)

・転職書類の添削は「採用担当者の視点から」評価する
・改善提案は「現状の文章→問題点→改善版」の形式で
・志望動機文は「なぜ転職か→なぜその業界か→なぜその企業か」の構成を意識する
・業界未経験でも説得力を持たせる表現を優先する
・「御社の〜に魅力を感じ」などの使い回し表現は指摘して置き換える
・回答の最後に「面接でこの内容を聞かれた場合の答え方」を1つ添える

みおさん(編集部)のコメント 「転職活動向けの設定で特に効果的なのは『採用担当者の視点から評価する』という役割指定で、これを入れると添削の内容が格段に具体的で実践的になります!」


⑦ 研究者・大学院生向け

入力欄①(あなたについて)

大学院修士2年。専攻:経営学(マーケティング領域)。
研究テーマ:消費者行動とSNSマーケティングの関係。
使用言語:日本語・英語(英語論文の読み書きあり)。
統計:SPSS・Rの基礎レベル。
ChatGPT活用目的:英語論文の要約・研究計画のフィードバック・
質問紙の設計補助・日本語論文の文章チェック。

入力欄②(返答の仕方)

・アカデミックな文体を維持する(だ・である調・客観的表現)
・英語論文の要約は「研究目的・方法・主な発見・限界」の構造で
・研究計画へのフィードバックは「強み→改善点→具体的な修正案」の順で
・統計的な内容はSPSSとRの両方で説明できる場合は両方示す
・根拠のない断言は避け、不確かな情報には「〜とされている」を使う
・引用が必要な場合はAPA形式で記載する(ただし架空の引用は作らない)

⑧ 副業・個人事業主向け

入力欄①(あなたについて)

本業:会社員(人事部門)。副業:キャリアコーチング(週末3〜5件)。
副業の主なサービス:20〜30代の転職・キャリア相談。
SNS:Twitterで情報発信中(フォロワー800人)。
ChatGPT活用目的:SNS投稿文の作成・クライアント向け資料・
コーチングセッションの振り返りメモ整理・ブログ記事の構成。

入力欄②(返答の仕方)

・SNS投稿文は140字以内・体言止め多め・読んでもらいやすいフックで始める
・コーチング関連の資料はクライアントが前向きになれる表現を使う
・ブログ記事の構成案はH2見出し3〜5本の形式で
・本業(人事)とのシナジーを意識した内容を優先する
・断定的な表現を避け、読者が自分事に感じられる語りかけ形式を使う
・投稿の「検索・拡散」を意識したキーワード選定を意識する

自分用にカスタマイズするための5つの視点

テンプレートをそのまま使うより、以下の5つの視点で自分の状況に合わせて書き換えることで、より精度の高いカスタム指示になる。

視点① 「使い方の頻度が高いタスク」を優先して書く 毎日使うタスクに特化した設定を優先し、たまにしか使わないタスクは都度プロンプトで対応する。設定欄を使いにくいタスクの記述で埋めるともったいない。

視点② 「毎回書いている前置き」を洗い出す 今まで毎回プロンプトの冒頭に書いていた説明をリストアップし、それをそのままカスタム指示に移すのが最も効率的なカスタマイズ法だ。

視点③ 「不満だったこと」を逆から書く 「回答が長すぎた」→「300字以内にまとめる」、「一般論しか返ってこなかった」→「具体的な事例を必ず含める」というように、過去の不満をネガティブプロンプトや制約として書く。

視点④ 「読者・対象者」を明示する 自分のことだけでなく「誰に向けた文章を作ることが多いか」を書くことで、ChatGPTが文体・難易度・表現を自動調整してくれるようになる。

視点⑤ 3ヶ月ごとに見直す 業務内容・スキルレベル・目的は変わるため、設定も定期的に更新することが重要だ。「今の自分の使い方と設定が合っているか」を3ヶ月ごとに確認する習慣をつけることをすすめる。

けんさん(副編集長)のコメント 「カスタム指示は最初から完璧にしようとせず、まず50字程度のシンプルな設定から始めて、使いながら少しずつ育てていく方が長続きしやすく、気づいたら自分に最適化された設定になっています!」


まとめ:カスタム指示は「育てるもの」だ

本記事では、仕事・学習別に8種類のカスタム指示テンプレートと、カスタマイズのための5つの視点を紹介した。

テンプレート 主な活用場面
① エンジニア コードレビュー・設計相談・ドキュメント作成
② 営業職 提案書・フォローメール・トーク例の作成
③ 教師・講師 教材作成・生徒向け説明・保護者文書
④ デザイナー UIテキスト案・デザイン説明資料
⑤ 高校生・受験生 志望動機書・小論文・英語学習補助
⑥ 転職活動中 職務経歴書・志望動機・面接対策
⑦ 研究者・大学院生 英語論文要約・研究計画フィードバック
⑧ 副業・個人事業主 SNS投稿・コーチング資料・ブログ構成

カスタム指示は一度設定したら終わりではなく、使いながら少しずつ改善していくものだ。今日のうちに自分に最も近いテンプレートを選んでコピーし、まず設定することが最初の一歩だ。


本記事は志望動機.com編集部が作成したものだ。ChatGPTのカスタム指示機能の仕様・画面はOpenAIによってアップデートされる場合があるため、最新情報はOpenAIの公式サイトで確認することをすすめる。

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