会議の後に議事録を作る作業は、多くのビジネスパーソンにとって地味で時間のかかる仕事です。メモを整理して、決定事項をまとめて、参加者全員にわかりやすく伝わる文章に仕上げるまでに、平均して30分〜1時間かかるというデータもあります。ChatGPTを使えば、この作業を大幅に短縮できます。うまく使えば数分で完成度の高い議事録が作れるようになります。この記事では、具体的なプロンプトと音声との連携方法を解説します。
ChatGPTで議事録を作る基本的な流れ
ChatGPTで議事録を作る方法は大きく2つあります。1つ目はメモから議事録を生成する方法、2つ目は音声を文字起こしした内容を議事録にまとめる方法です。
メモから作る場合は、会議中に取ったメモをそのままChatGPTに貼り付けて、議事録形式に整えてもらいます。殴り書きのメモでも構いません。「箇条書きで取ったメモを、議事録の形式に整えてください」という指示で基本的な整形は可能ですが、より高品質な議事録を作るにはプロンプトの工夫が必要です。
音声から作る場合は、まずWhisper(OpenAIの音声認識技術)またはNotionAI・Otterなどの文字起こしツールで音声をテキスト化し、そのテキストをChatGPTに渡して議事録に整形します。最近ではこのプロセスをシームレスにつなぐツールも増えています。
精度の高い議事録を作るプロンプト
基本的なプロンプトはこちらです。「以下は会議のメモ・文字起こしです。これをもとに、日付・参加者・議題・議論内容・決定事項・アクションアイテム(担当者・期限付き)を含む議事録を作成してください。」
さらに質を上げたい場合は以下を追加します。「決定事項とアクションアイテムは特に明確にして、誰が何をいつまでに行うかを明示してください。」「箇条書きを使い、読みやすい構成にしてください。」「会議の目的と成果を冒頭にサマリーとして記載してください。」
特定のフォーマットがある場合は、そのフォーマットのサンプルをChatGPTに見せて「このフォーマットで作成してください」と指示するだけで、フォーマットを維持した議事録が生成されます。
音声ファイルから議事録を作る方法
会議を録音している場合は、音声から直接議事録を作るフローが最も効率的です。
まずiPhoneのボイスメモ・Zoom録画・Teams録画などで会議音声を保存します。次にWhisperを使った文字起こしサービス(Whisper APIを使った各種ツール、または ChatGPT有料プランの音声機能)でテキスト化します。WhisperはOpenAIが開発した高精度な音声認識技術で、日本語の認識精度も高く、複数話者の会話でも比較的うまく処理してくれます。
文字起こしされたテキストをChatGPTに貼り付けて、上記のプロンプトで議事録に整形します。文字起こしの段階でいくつかの誤認識が含まれますが、ChatGPTは文脈を理解して自然に補正してくれることが多いです。
議事録作成を完全自動化する方法
より本格的な自動化を実現するには、ツールの連携が必要です。Zapier・Make(旧Integromat)・n8nといったノーコード自動化ツールを使えば、録音ファイルがDropboxやGoogle Driveに保存されたことをトリガーに、自動的に文字起こし→ChatGPTで議事録生成→Slackで共有→Notionに保存、という一連のフローを自動実行できます。
ZoomやTeamsには議事録自動生成機能が標準搭載されていますが、品質や要約の精度はChatGPTを活用したフローのほうが高いケースがほとんどです。既存のミーティングツールの自動議事録に満足できない場合は、ChatGPTベースのフロー構築を検討する価値があります。
議事録作成で気をつけること
ChatGPTが生成した議事録は必ず人間がレビューしてから配布してください。特に決定事項やアクションアイテムの誤りは、そのまま配布すると業務上のトラブルにつながります。生成された議事録を起点として、細かい修正を加えて完成させるプロセスが安全です。
音声の文字起こしでは固有名詞・専門用語・数値が誤認識されることがあります。会社名・プロジェクト名・製品名などは手動で確認することをおすすめします。また会議の録音・文字起こしにあたっては、参加者への事前告知と同意取得が必要です。特に外部との会議では、プライバシーやNDA(秘密保持契約)の観点から慎重に扱いましょう。議事録作成の時間を半分以下にすることは、適切な設定ができれば多くの場合で実現できます。最初に投資する設定の手間が、その後の毎回の作業を大幅に楽にしてくれます。